スティル・ライフ

こっそり仕掛けたイタズラに、気づいてほしかった人が反応してくれると嬉しくてしょうがない。
「ほら見て！仕掛けたよ！すごいでしょ！」っていう感じの大がかりなサプライズはするのもされるのもちょっと苦手なんだけど、注意しないと気づかないぐらいの控え目な仕掛けは大好き。

昔、親父が置手紙で宝探し仕掛けてて、姉貴と二人ですごい嬉しかったの思い出す。
小学校の頃、子供二人だけでスキーキャンプか何かに参加してて帰ってきた時。親父は仕事でいなかったんだけど、机の上に親父からの置手紙があって、それが宝探しのスタート。
ぱっと見ただけでは反故と間違えそうな小さな紙に、几帳面な親父の字が並ぶ。

「宝探しの始まりです。つぎの手紙は図鑑の5番目」

詳細はさすがに忘れたけど、それはもう家じゅうに何枚も手紙が張り付けてあったり、挟んであったり。次々に指令があって、大騒ぎしながら探した。
結局宝物が何だったのかも今じゃ思い出せないんだけど、宝探しが楽しかったのは今でも覚えてんだ。

俺らが実際にワーワーいってるのは本人見れなかったわけだけど、帰ってきて俺らの報告を受けた親父は相当満足げだった。
俺らがいない間にニヤニヤしながら仕掛けてたんだろうなぁ。（笑）
きっと仕掛けてる間すげー楽しかったんだろうなぁ。
そういう楽しみ方するのは親父譲りかもしれない。

俺のイタズラも少しはあなたを喜ばせることができたのかな。
たいしたことはできないけど、また何か考えます。（笑）