朝イチ、始業時間ギリギリぐらいのときに友達から電話。
共通の知り合いが亡くなったという知らせ。
友達というほど知ってるわけじゃないけど、ずっと精神的に不安定で死ぬ死ぬ詐欺(不謹慎だけどホントそんな感じ)を繰り返してる人で、友達が時々電話で愚痴を聞いたりしていたのは知っていた。
「あぁ、成功しちゃったんか」
「……らしいね」
それきり黙る。
本人がどこまで本気だったのか知らないが、今回は詐欺が詐欺じゃなくなった。
伴侶も子供もいる身で勝手なこって、と、憐憫よりは怒りのようなものが少し沸いたけど、いなくなってしまった人を責めてみたところで仕方ない。
なにより愚痴を聞いてあげていた側の友達が、責任を感じて凹んでいるのが悔しかった。
せっかく生きていい時間を与えられたのに、自分から放棄するなんて馬鹿らしいと思う。
でも選ぶのは自由、だとも思う。
後悔も憶測も、残されたほうにしかできない。
なんだかやるせない。

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