スティル・ライフ

日曜の午前中、死にかけ（俺の感覚的には。(笑)）て連れに病院まで乗っけてってもらった時の話。
うつるから寄るなと言われ、道中ずっと車の窓を全開にしたまま走ってくださった。…鬼かと。
そういうことされると逆に余計うつしてやりたくなるんだがそんな根性すらなかった。
まぁそれはいいとして。
こっちは頭痛いわ吐き気するわ寒気するわで意識もうろうとしてんのに構わずいつもの調子で話しかけてくる。

「あ、あれ見ろよ、あのランクル絶対入んぞ」
「…あァ？」
言われて仕方なくそっち見ると、前に黒のランクルが一台。その先は国道の高架に続く側道、と、
「…あァ。………朝っぱらからお盛んですね(投げやり）」
うちの近所大きいインターが近いんでラブホが多い。
「何だ、信じてねぇな？俺わかるんだって、賭けてもいい、あのランクルは入るね」
「おま…(呆）何を根拠に…って。うっわ。マジか！(笑)」
「ホラ見ろ」
オレらついてきてんの気にしてしばらく迷ってたみたいだったけどウィンカー出さずにスーッて曲がって入ってった。頭激しく痛ぇの一瞬忘れて笑った。
「オーラでわかるんだよオーラで」

そんな特技いらねぇよ…なんかもっとほかの能力を磨け…(笑)