「今日はお天道様が見えんで調子が出んなぁ」
社長が窓の外を眺めてぼんやり言う。
仕事する気にならないのを天気のせいにしないで欲しいんだけども、たしかに暇でやりがいがないからなぁ。
「太陽ちゅうのはどうやって燃えとるんかねぇ。燃料はなんかねぇ」
そういうどうしようもない質問するときは何で俺のほう向くのか(笑)
「燃料…水素かなぁ。燃えてるっつか核融合っすよ、たしか」
「核融合ちゅうとあれかね、原爆とおんなじやつかね」
「原爆は核分裂っすかね…核融合を使ってるのは水爆」
「ほー」
うろ覚えのトリビアなんか披露するんじゃなかった。
その後暇に飽かせて質問攻めしてくる社長にウィキペディアとにらめっこしながら説明をする羽目に。
核分裂と核融合の違いを説明するためにウランの同位体がどうのってところから始めて、どこからか社長が持ってきた元素周期表の並びを水兵リーべ僕の船…て暗記の語呂合わせでなぜかおさらいしたり、こういう時にでてくる温度の単位のケルビンは絶対零度が0度だから摂氏0度は273.15Kで…だの脇道にそれてみたり。
原子の核同士が引きあう力(核力)によって融合しようとするときに エネルギーが出るんだけど、太陽の場合中心温度は約1500万Kで、その高温で水素の陽子が融合して反応はどんどん連鎖していくから、その莫大なエネルギーによって太陽は明るく光っているのです、と。 最後には理科の先生にでもなった気分。
ねーさんに拍手をもらった。(´ー`)
今日の午後の仕事は以上です。なんつー仕事場だ(笑)
科学楽しいよ科学。(*´▽`*)

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