「ケータイ替えたいからさぁ、ついてきてェエ」
「…はァ？」
文句垂れながらついて行く俺も俺ですが。
要するに機種変更の待ち時間数十分が一人で待てないらしい。
いつものように新機種を弄り倒しながらあーでもないこーでもないとグダグダ喋って数十分。
目的を達してヤツは上機嫌、俺に残るのは徒労感（笑）
「俺の存在意義ってなんなのマジで」
「存在意義ねェ…まぁなんにしても俺がこういうとき一番に呼ぼうと思うのがお前だっつーことでさ。充分だろ」
しみじみした気分でぼやいたら意外な答えが返ってきた。
そうか。
確かにな、十分だ。
単純過ぎて笑える。
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