「もう取り壊しちゃうから見に来るー?」
昨日電話がかかってきたんで、見に行った。
何のことかっていうと、亡くなるまで爺ちゃんと婆ちゃんが住んでいた家のこと。実家から歩いて行ける距離にあるんだけど、数年空き家で放置されていたのを、オカンがやっと取り壊すことに決めたのが確か春ごろ。
相変わらず、思い立ってからの行動がやたら早い。(笑)
うどん屋やってた爺ちゃんと婆ちゃんが引退する前は、実は俺らが代わりにそこに住んでいたので、チビの頃の思い出があると言えばある。
ドラえもんごっこした押入れとか、背丈はかった柱とか、虫取りした庭とか、転げ落ちたことがある階段とか、勉強机が置いてあった部屋とか、天井のシミが何に見えるかで姉ちゃんと議論した和室とか。
思い起こすとけっこう懐かしい。
引っ越した最初の頃は毎日のようにその家で起きる夢を見たぐらい、好きだった。
やっぱり取り壊されるとなるとそれなりに感傷に浸ることになるのかなーとか、しんみりモードを覚悟して行ったら、さ。
「見に来る?」とか言った割にもうほとんど原型ねぇ(笑)
天気が良かったこともあってものすごい速さで解体が進んだらしい。
あーあ。さっぱりしちゃったなぁ。
却ってよかったのかもしれんけど。
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