駐車スペースから仕事場に向かう途中、道端に白い花がいっぱい。
ええと、これは何だっけ。
「雑草でもきれいな花咲くんだね」
「雑草じゃないよ、名前があるんだから!これはハルジオン。すごく似てるけど、夏まで咲いてたらヒメジョオン。」
もう夏だから、きっとヒメジョオン。
ガキの頃、集団登校だか下校だかのとき、ブチブチ草をちぎりながら歩いてた俺に上級生のおねーさんが吹き込んだ(?)知識の数々。
シロツメクサとタンポポぐらいしか知らなかった俺に、いろんな名前を教えてくれた。
オオイヌノフグリ。ツユクサ。ニワゼキショウ。イヌタデ。カタバミ。ナズナ。
今でも見たらわかる。
たいして興味はなかったけどおねーさんが好きだったからおとなしく聞いていた。
当時は6年生がやたら大人に見えたなぁ。とくに女子はさ。
そういうどうでもいい知識はぜんぜん忘れない。
ハルジオンとヒメジョオン。説明してくれたおねーさんの顔。
夏まで咲いてるから、きっとこれはヒメジョオン。

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