いい夢を見た。
もしこれが初夢だったら一年いい年になりそうだなぁなんて根拠もなく自信たっぷりになっちゃいそうな。
子供に戻った自分が、動物園と遊園地と学校がごちゃまぜになったみたいな場所で、なぜか小さい枕を抱えて、秘密基地の候補地を探し歩いてる。眠れなくて困ってる友達と一緒に。
現実味はまるでなくて、はじめてのおつかい、みたいにワクワクしながら大人たちに話しかけてヒントをもらって歩き回る。
「『鍵』を見つけられたらその部屋を使っていいよ。音楽室にはピアノがあるし、理科室はビーカーでコーヒーが飲めるし、家庭科室はご飯も作れる。視聴覚室でビデオを見るのもいいし、図書室で本を読んでもいいよ」
「保健室は?」
「内科検診で使ってるから今はだめ」
「体育館は?」
「鍵がなくても入れるよ」
マイルール全開。(笑)俺の頭の中どうなってんだろって自分で可笑しい。
「鍵」はジェットコースター乗り場のおじさんが持っていたり、リスザルの檻の中にあったり、風船のヒモにくくりつけてあったり。
クエストを達成するみたいにひとつずつ鍵を手に入れて、いちいち開けて中に入って。
でも二人とも気に入る場所はなかなか見つからなくて、あそこじゃない、ここでもない、って時々しょんぼりして。
夕方になって最後に見つけたのは、鍵のかかった部屋じゃなくて階段室の行き止まり。
一番上の階のそのまた上に、踊り場と同じ大きさの空間があって。
屋上に出る扉なんてものはなくて、ただ夕日と街が見下ろせる大きな窓があって、使わなくなった長椅子が積んであって、もうベタに見るからに秘密基地的な場所(笑)
いいとこあった!って二人で喜んで、椅子を並べて、探検してる間にいろんな人からもらったおやつを食べて。
よく考えると散々遠回りしたはずなんだけど、頑張った甲斐があったねって素直に喜んで、冒険終了。
ふわふわした明るいフルカラーで、近年稀に見る大作でした(笑)
起きたとき、変かもしれないけど泣き出しそうなぐらい良い気分で、どうしても誰かに話したくなった。
寝てるとこにメールしてごめん、ヘンゼルとグレーテルよりよっぽどメルヘンな夢だったよ(笑)
眠れなくて困ってた当人も、ゆっくりでも遠回りしても、落ち着く場所が見つかるといい、な。
