昨日、電話かかってきたときしょんぼりしてたら連れに理由を聞かれたのでおこげの話をした。
「ふーん。まぁ、前向きに考えりゃさ、フタがそのままじゃダメだったってわかって良かったじゃん」
って言われて腹が立った。
爬虫類には愛着湧かないらしいから当然ちゃ当然の反応かもしれんけど。
俺のやり方がダメだったのはわかったから、反省も改善もしたけど、おこげを死なせちゃったことが良かったことなわけない。
そんなのは前向きとは違う。
たとえば誰かが信号のない危ない交差点で事故に遭って死んで、そのせいで信号がついたとして、お前はその人が死んで良かったと思うのか？
後の人のために犠牲になってくれてよかったって？
その誰かに代わりがいないように、たかがイモリだって俺には特別だったんだ。
そんなこと言って怒ったら苦笑いされたけどさ。
違うだろ。
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自分にとっての大切が他人にとってはとるに足らないものなのはよくある話。
たとえそれが命でも。
はじめの命の重さはみぃんな同じやけど、その命との関わりのぶんだけ上乗せされてくもんやと、死んだじーちゃんが言ってた。せやから感じ方はみんな違うんね。
故意であるにせよないにせよ、結果として何かの命を奪ったのがいいことだなんて、言ってほしくなかったんだ。