スティル・ライフ

友達の友達だから友達になれるという命題は必ずしも正しくない。
そんなことは普通に生きて大人になったらだいたいみんな肌で理解してるもんだと思っていた。

類友とはよく言ったもので、集うからにはそれなりに似ている部分や惹かれあう部分があって、友達の友達はそれなりに近い何かを持っているはずで、友達になれる確率は高いんだろうと思う。

確率はね。

君は魅力的な人だと思うよ。
頭の回転の速さや物の捉え方や表現の仕方や絶妙な間や。
好きだと思える部分はいろいろあるんだよ。
適当な距離を保てばちゃんと評価できる。
だから近づいてこないでください。
狭量でごめん。酷いことを書いてる自覚はある。

よしんば彼が全部を許したとしても、俺は全部をなかったことになんかする気はない。
一人平気そうな(むしろ幸せそうな）君を責めたくて仕方なかったのはそんなに遠い過去ではないし。

しばらくは時々思い出して後ろめたく感じればいい。

友達の友達としてのつきあいならいくらでも。それなりにうまくやるよ。
割り切るの得意でしょ？