あなたらしいのがいちばんとか、ナンバーワンよりオンリーワンとか、自分探しがどうのとか、妙に「自分らしさ」を求められる時代。
ただ勉強ができればいいとか仕事ができればいいとかじゃないから、お手本がなくてぐるぐるする。
俺らしいって何なんだろう。
極論だけど。
我慢しなくて、背伸びもしなくて、努力もしなくて、ただ居る『俺』が本当の『俺』だとしたら、それが一番いいんだとしたら、磨くことも人を尊重することも必要ないってことになってしまう。
少し前にみっともなく爆発したときにも書いたけど、個性って、「これが俺のキャラだからしょうがないんだよ!」って開き直るために有るものじゃないと思うんだ。免罪符じゃないんだ。
自分がどう思われたいかって理想、と、今の自分と、周りから見られている自分。
必ずどこかに隔たりがあって、理想に近づきたくて、足掻く。
そういうあいまいなもののために努力してると、手本がないからすぐにわからなくなる。
でも少しずつでも、近づこうとする努力は、必ずいつか何らかの形で報われると信じる。
『俺』が『俺』でいられること自体も稀有なことだし、生きている意味なんかなくたって俺がここにいることを全肯定してる人間なので、「自然体でいいよ」って言葉はある意味正しいと思うけど、それは疲れたり迷ったり困ったりしている相手に掛けるべきものであって、自分を納得させるために使っちゃダメだと思うんだ。
らしくない、って言われてショックを受けるのは、自分の理想と周りに期待されているものにギャップがあったのを知るからだと思う。でもだからって目指してたもの全部投げることない。それを踏まえて軌道修正したらいいんじゃないか。
まとまらねぇなあ。でも何か言いたかった。
極めることのできない修行の道、俺もまだまだです。
